MariaDBで最低限しておきたい初期設定

はじめに

先日投稿した記事でMariaDBのインストール方法を紹介したが、今回はイントール後にしておきたい初期設定について紹介する。
特にセキュリティに関係する項目は、なるべく早めに対処しておいた方がよい。

testデータベースを削除する

まず最初に「test」データベースを削除しよう。

これは動作確認等の利便を図る目的であらかじめ定義されているデータベースで、デフォルトでは匿名でのアクセスが許可されている。
放置しておくとセキュリティホールになりかねないので、遅くとも本格的に利用を始める前には削除しておくのがおすすめだ。

「test」データベースの削除は、MariaDBに付属の「MySQL Client」ツールから行うことができる。

MySQL Clientを起動する

MySQL Clientは、Windowsのスタートメニューに登録されている。
スタートメニューを開いて頭文字「M」のところを見てみよう。

Mのところを開くと「MariaDB 10.4 (x64)」という項目があるので、これをクリックしよう。
すると、サブメニューが展開されて、以下のような表示に変化する。

次は「MySQL Client (MariaDB 10.4(x64))」を選択しよう。
すると新たにウィンドウが開かれて、MySQL Clientのコンソール画面が起動する。

最初にパスワードを聞いてくるので入力しよう。
ユーザー名の表示がないのでやや困惑するが、聞かれているのは root のパスワードだ。


root のパスワードの入力が完了したらENTERキーを押下しよう。
パスワードが正しく入力された場合、システムへのログインに成功し、コマンドプロンプトが表示されて入力待ちになる。

登録済みのデータベースを確認する

続いては登録済みのデータベースを確認しよう。
Windowsのインストーラーを使用してMariaDBをインストールした場合は、あらかじめ4つのデータベースが登録されている。

これらを確認するには、コマンドプロンプトに続いて「show databases;」と入力すればよい。

最後にENTERキーを押下しよう。
登録済みのデータベース一覧が表示されるはずだ。

データベースを削除する

「test」データベースが登録されていることが確認出来たら、次は削除のコマンドを入力しよう。
「test」データベースを削除するコマンドは「drop database test;」となる。

入力が完了したら最後にENTERキーを押下しよう。
「Query OK」などと表示されれば削除のコマンドは成功だ。

これで先へ進んでもよいが、念のために再度「show databases;」を入力して、削除が正しく行われたか否か確認しておくのがおすすめだ。

削除が正しく行われた場合、「show databases;」の結果は以下のように表示されるはずだ。

文字コードをutf8mb4に変更する

Windowsのインストーラー経由でMariaDBをインストールした人は、文字コードがUTF-8になっているはずだ。

実はこの設定だと、絵文字などの後からUnicodeに追加された一連の文字が使用できない。

これらの追加文字は、1文字を保持するのに4バイトの領域を使用するのだが、MariaDBの旧来のUTF-8は1バイトから3バイトまでの文字にしか対応していないからだ。

MariaDBでは、それらの文字を含む文字コードとして新たに「utf8mb4」が定義されているので、ここでは文字コードを「utf8mb4」に変更しておこう。

現在設定されている文字コードの確認

現在設定されている文字コードは、MySQL Client の画面から確認することができる。
確認のコマンドは「status」だ。
これを入力してENTERキーを押下すると、画面に現在の設定内容が表示される。

対象となる項目は「Server characterset」と「Db characterset」だ。
これらの値が「utf8」になっているはずなので、これを「utf8mb4」に変更してやればよい。

仮にこれらの項目が「utf8mb4」になっている場合は、すでに文字コードは変更済みなのでこれ以上の作業は必要ない。

なお「Client characterset」と「Conn. characterset」については使用されないケースが多いので、今回は変更せずこのままにしておくことにする。

設定ファイルを修正する

MariaDBの文字コードを変更するには、「my.ini」という名称の設定ファイルを直接書き換える必要がある。
万が一のケースを考慮し、事前に当該ファイルのバックアップを取得しておくことをおすすめする。

設定ファイルの所在を確認する

「my.ini」の所在は、通常は以下の通りCドライブ配下の「Program Files\MariaDB 10.4\data」となっている。

MariaDBのサービスを停止する

設定ファイルの場所が確認出来たら、ファイルの修正に着手する前に一度MariaDBのサービスを停止しよう。
サービスの停止はWindows標準の「サービス」アプリケーションから行うことができる。

「サービス」を起動するには、タスクバーの検索ボタンを利用する方法が簡単だ。
検索ボタンは、スタートメニューの隣にある虫眼鏡のアイコンなので、これをクリックしよう。

すると以下のような検索ウィンドウが表示される。
最下行が入力用の領域となっているので、ここに「サービス」と入力しよう。

なお、入力の途中でも候補が表示される仕組みなので、場合によってはサービスの「さ」を入力した時点ですぐに候補が表示されることもあり得る。

上図の歯車のアイコンが表示されたら検索成功だ。
アイコンをクリックして「サービス」を起動しよう。

「サービス」が起動したら、画面を下にスクロールさせてMariaDBの行を表示させよう。

カーソルをMariaDBの行に当てて右クリックすると、メニューが表示される。
その中に「停止」の項目があるので、それを選択しよう。

「停止」を選択してしばらく待つと画面の状態が以下のように変化する。
先ほどまで状態欄が「実行中」になっていたが、何も表示されなくなっていることが分かる。

以上でMariaDBのサービス停止は完了だ。

MariaDBの設定ファイルを修正する

MariaDBを停止したので、次は設定ファイルの修正をしよう。
先ほど所在を確認したディレクトリーへ移動して設定ファイルを開いてもよいが、スタートメニューにも設定ファイルを開くためのショートカットがある。

今回はこちらのショートカットを利用することにした。
確実に設定ファイルを開けるので、こちらの方がおすすめだ。

スタートメニューのMのところにある「MariaDB 10.4 (x64)」を開くと、下から2番目に「my.ini (MariaDB 10.4 (x64))」という項目がある。
これが設定ファイルを開くためのショートカットになるのでクリックしよう。

するとデフォルトのテキストエディターが起動し、my.iniが編集モードで開かれる。
特にWindowsの設定を変えていなければメモ帳が起動するはずだ。

ITの専門家はメモ帳と言うと拒絶反応を示すかもしれないが、この場合は全く問題ない。
もちろん、メモ帳である必要もないので、任意のテキストエディターを使用して構わない。

エディターが開いたら、「mysqld」セクションにある「character-set-server」の値を「utf8mb4」に変更しよう。

修正が完了したら「CTRL+S」を押下して変更を反映させてからファイルを閉じよう。
以上で、MariaDBの設定ファイルの変更は完了だ。

MariaDBのサービスを再開する

設定ファイルの修正が終わったので、停止していたMariaDBのサービスを再開しよう。

再び「サービス」の画面へ戻り、MariaDBの行にカーソルを合わせて右クリックしよう。
メニューが表示されたら、一番上の「開始」の項目を選択しよう。

開始を選択してしばらく待つと、状態の欄が「実行中」に変化する。

以上でMariaDBの再起動は完了だ。

ここで文字コードが「utf8mb4」に変更されたことを確認しておこう。

MySQL Client の画面を開き、「status」コマンドを実行しよう。
すると以下のように文字コードが変更されていることが分かるはずだ。

以上で、MariaDBの文字コードの変更は完了だ。

まとめ

本稿ではWindowsにMariaDBをインストールした直後にしておきたい初期設定を取り上げた。
匿名アクセスが可能な状態になっている「test」データベースの削除と、絵文字などの文字を使えるようにする文字コードの変更方法の2点について紹介した。