はじめに
Windows 10のいつぞやのアップデート以降、フォトで画像ファイルを開いたときにぼやける問題が発生するようになった。
ぼやけない画像もあるのだが、たいていの画像はぼやけるようになってしまい困惑させられている状況だ。
Windows 10の場合、画像ファイルへの関連付けはフォトになっている場合が多い。
ところがフォトはWindows 10のアップデートと整合性が取れていないようで、画像を鮮明に表示できないケースが多発するようになってしまったのだ。
以下は4月12日に投稿した記事で使用した画像だが、フォトで開くと全体的にぼやけて見えてしまう。
この画像は、元々は以下のように鮮明だったのだが、フォトで表示するとピントがずれた写真のようになってしまうのだ。
明らかなバグだと思われるし、そのような状態でアップデートをリリースするマイクロソフト社には呆れるしかないのだが、利用者としてはWindowsを手放せない以上自力で対策を取る以外に方法はない。
今回はその方法について検討してみたい。
原因
先にも書いた通り、フォトまたはWindowsのバグだと思われる。
ディスプレイのスケーリングが原因と言う情報がネット上に散見されるが、今回のケースには当てはまらないようだ。
そもそも、以前はぼやけることなく鮮明に表示されていたのだから、ディスプレイに問題がないことは明らかだ。
当然ながら、ネットで入手したスケーリング問題への対策を実施しても全く効果はなかった。
対策
バグということになれば、一番簡単な対策は「それを使わない」というものになる。
Windows 10を使わない選択肢は僕の場合ほぼあり得ないので、今回はフォトを使わないようにしてみた。
幸いなことに、Windows標準アプリのペイントでは画像がぼやける現象は発生していない。
そこで、画像ファイルへの関連付けをフォトからペイントに変更してみた。
関連付けを変更するには
関連付けの変更はエクスプローラーから行える。
まずは、関連付けを変更したい拡張子を持つファイルを選択しよう。
例えば、PNG形式ファイルの関連付けを変更したい場合、エクスプローラー上から「.png」の拡張子を持つファイルを選択すればよい。
以下の例では、「7zip-customizing.png」という名前のファイルを選択している。
ファイルを選択したら、右クリックしてメニューを表示させよう。
「プログラムから開く」という項目があるので、カーソルをそれに合わせよう。
するとサブメニューが表示されるので、そこから「別のプログラムを選択」を選択しよう。
このとき、サブメニューにはフォトやペイントが表示されているが、どちらも選ばないようにする。
続いて以下のウィンドウが表示される。
「ペイント」を選択し、「常にこのアプリを使って .png ファイルを開く」にチェックを入れよう。
最後に「OK」ボタンを押下すれば関連付けの変更は完了だ。
以降は、PNG形式の画像ファイルをクリックすると、フォトの代わりにペイントが立ち上がるようになる。
JPEG形式など、他の形式の画像ファイルの関連付けも変更したい場合は、同様の手順をJPEGファイルなどの画像ファイルに対して実施すればよい。
応用編
上記の手順は、Windows標準アプリのペイントに関連付けを切り替える方法だった。
これをペイント以外の高機能な画像操作アプリに変更することは可能だ。
方法は、手順の最後でペイントを選択した個所を、他の使用したいアプリに変更するだけだ。
ペイントはフォトのようなスライド表示機能を備えていないので、他のスライド表示機能を持つフリーソフトなどを代わりに使う価値はある。
まとめ
Windows 10のアップデート以降、画像ファイルをクリックしたときに画像がぼやけて表示されるようになる場合がある。
画像ファイルにはフォトが標準で関連付けされているが、フォトだと画像を鮮明に表示できなくなってしまうケースがある。
画像ファイルの関連付けをフォトからペイントに変えてしまえば、問題は解消する。