はじめに
GoogleスプレッドシートはEXCELと高い互換性を持つワークシートだ。
ただし完全互換と言うわけではない。
たいていはEXCELと同じなのだが、中にはEXCELとは相当程度仕様が異なる機能も存在する。
その代表的な要素の一つが図形だ。
EXCELで図形をコピーするには、CTRL+C などで図形をクリップボードに保存し、それを CTRL+V などで画面上に貼り付ければよい。
ところが、Googleスプレッドシートではこのような直感的な操作ではコピーができないのだ。
そもそも、Googleスプレッドシートでは、図形がオブジェクト扱いになっていないので、クリップボードを経由させることができないのだ。
もちろん、図形の扱いが異なるとは言っても、図形をコピーする方法は存在する。
当記事では、このGoogleスプレッドにおける図形コピーの方法について紹介する。
コピーの方法
Googleスプレッドシートでは図形自体をコピーすることはできないが、図形の「中身」をコピーすることは可能となっている。
これを利用して図形コピーを行おう。
まずは対象となる図形をクリックして選択しよう。
すると、右上に縦に中点が3つ並んだマークが表示される。
下図は図形を選択した状態だ。
この状態で赤枠で囲った部分にあるマークを選択しよう。
すると、下図のような操作メニューが表示される。
ここでは「編集」を選択しよう。
続いて、以下のような図形描画の画面が表示される。
ここでは、対象の図形を選択して右クリックし、右クリックメニューを表示させよう。
すると、右クリックメニューに「コピー」の項目が現れる。
次はこの項目を選択しよう。
「コピー」を選択しても特にメッセージは表示されないが、項目を選択した段階でコピーは完了している。
次は画面右上の「保存して閉じる」ボタンを選択し、この図形描画画面自体を閉じよう。
ここで今時点での状況を説明すると、現状は図形の「中身」がクリップボード上にコピーされている状態になっている。
Googleスプレッドシートでは図形を直接シート上に貼り付けることはできないため、ここではいったん図形描画画面を開こう。
図形描画画面にならば、図形を直接貼り付けることが可能だからだ。
以下のように、上部のメニューから「挿入」を選択して「図形描画」を選択しよう。
すると、下図のような図形描画画面が開くはずだ。
ここで右クリックメニューを表示させて「貼り付け」を選択しよう。
すると、以下のように図形の「中身」が貼り付けられる。
続いて、図形描画画面右上の「保存して閉じる」ボタンを選択しよう。
すると、ちょうどカーソルがあったセルの位置に新たに図形が貼り付けられていることが分かる。
上記の一連の操作は、厳密に言えば図形のコピーではなく、「図形の中身のコピー」と呼ぶべきものかも知れないが、図形をコピーしたいというニーズはこれで満たしていると思われる。
以上で、Googleスプレッドシートで図形をコピーする方法の紹介は完了だ。
まとめ
Googleスプレッドシートにおける図形コピーの方法を紹介した。
厳密に言えばこの手順は、図形のコピーというよりは「図形の中身のコピー」なのだが、目的には合致していると思われるため紹介させていただいた。
なお、記事中で図形の「中身」という表現を何度か使っているが、これは当方が独自に使っている呼称に過ぎず、Googleの公式な呼称ではないことには留意されたい。