はじめに
WordPressで記事を投稿すると、デフォルトの状態では記事の脇に投稿者名が表示される。
テーマや設定によっては表示位置が異なる場合があるが、Twenty Sixteenの場合は左上に表示されるようになっている。
以下は2019年10月14日に投稿した記事のキャプチャー画像だ。
灰色で塗りつぶしてあるところに、以前は投稿者名が表示されていた。
これだけなら特に不都合はないのだが、この投稿者名がデフォルトではWordPressのログインユーザー名と同じになっている。
これは、わざわざログインユーザー名を公開しているようなもので、セキュリティ上好ましいとは言えない。
セキュリティリスク軽減のために、投稿者名は表示させないように削除してしまうのが望ましい。
対応方法
テーマによっては設定を変更するだけで投稿者名の表示を抑止できるようだ。
だが、このサイトで利用しているTwenty Sixteenにはそのような機能は搭載されていなかった。
そこで、テーマファイルを直接修正する方法で、投稿者名の表示を抑止することにした。
修正箇所を特定する
Twenty Sixteenの場合、投稿者名の表示機能はテンプレートに組み込まれているようだ。
まずはテーマエディターを開こう。
WordPressのサイドメニューの「外観」から「テーマエディター」を選択すればよい。
続いて、修正箇所のファイルを開こう。
incディレクトリー配下にあるtemplate-tags.phpが該当のファイルだ。
なお、この例ではテーマファイルを直接編集しているので、操作を間違えてしまうと表示がおかしくなったり、最悪の場合はサイトが表示されなくなるリスクが潜在する。
対策が用意できる人以外は実施しないことをおすすめする。
当該箇所を修正する
template-tags.phpを開いたら、21行辺りにあるif文をコメントアウトしてしまおう。
修正が完了したら、ファイル更新ボタンを押すのを忘れないようにしよう。
以上で対応は完了だ。
対応結果
先ほど参考にした10月14日投稿の記事を表示してみると、投稿者名が表示されなくなっていることが分かる。
まとめ
WordPressでは記事を投稿すると、記事の脇に投稿者名が表示される。
この投稿者名は、デフォルトの状態ではログインユーザー名と同じなので、セキュリティ上のリスクがある。
Twenty Sixteenの場合、投稿者名を非表示にする設定は用意されていないので、テーマファイルを直接編集して投稿者名が表示されないように修正した。
2021年6月追記
2021年6月現在では、投稿者名が再び表示されるようになっている。
この理由は、投稿者名からログインユーザー名が判別できないようにするプラグイン「Edit Author Slug」を導入したため、投稿者名を非表示にするカスタマイズが不要になったからだ。
当記事の主旨とは反するが、上記プラグインなどを導入して、投稿者名からログインユーザーを判別できないような対策をして、WordPressのファイルを直接修正するのはやめるのが現時点でのおすすめとなる。
非表示の方法がわからずさまよっていました。
大変助かりました!
お役に立てて何よりです。