Amazonプライムの急な値上げを機に動画配信サービス契約を再考してみた

はじめに

Amazonプライムの年会費が、3900円から4900円に値上げされた。
しかも値上げ発表して即実施するという、日本企業ならまずあり得ないスピード感だ。

顧客に不利益なことをするときには事前に予告してバッファ期間を設けるのが日本では常識だが、米国企業のAmazonにはそのような商習慣はないのかも知れない。
Amazonプライム会員としては、値上げそのものよりも、顧客の利益を軽視しているように取れなくもない企業姿勢の方に不安を感じてしまう。

この機会に、いっそのことAmazonプライムを解約して他のサービスに乗り換えてしまうべきなのかどうか、少し検討してみることにした。

HuluでもNetflixでもなくAmazonプライムを契約している理由

最初に契約した動画配信サービスはHuluだった。
なぜ数あるサービスからHuluを選んだのかは失念したが、恐らくは無料キャンペーンをきっかけに物は試しで視聴を始めて、そのまま本契約へ移行したように思う。

月1000円程度で過去に見逃した映画やドラマを視聴できるのは破格に思えたのだ。

ただ、最初に見たかった動画をある程度見終わってしまうと、意外と1000円が割高だと感じるようになる。
視聴数が減って月1~2本になってしまうと大して安く感じないし、忙しくて1本も見れない月が出てくるようになるとなおさら割高感が増してしまう。

コンテンツの充実度では、Huluと肩を並べているとされるのがNetflixだ。
こちらは月会費が600円程度で、Huluと比べるとかなり安かった。

そこでHuluを解約してNetflixに乗り換えた。
サービス内容が同等だとするなら、6割の料金で使える方を選んだほうがよいからだ。

しばらくすると、Amazonプライムのコンテンツが徐々に充実してきた。
その頃からAmazonの無料会員ではあったので、宣伝を目にする機会が多くて気付いたのだろう。

Netflixが値上げを発表したのがこの頃だった。
月600円が月800円になる程度の値上げだったが、Amazonプライムと比べると倍以上の価格設定となり、割高感が増してきた。

Amazonプライムは当時は月単位の契約はできなかったが、それを差し引いても月当たり325円という圧倒的な価格設定だった。
この価格で時間指定配送サービスなどの宅配サービスの特典がすべてセットでついてくるのだ。

もちろんその分コンテンツの充実度は劣るとの評判ではあったのだが、HuluでもNetflixでも見たい映画やドラマがすべてそろっているなんてことはなく、不足分はGEOなどのレンタルサービスを利用して視聴していた。
どうせレンタルを併用せざるを得ないのであれば、コンテンツの多少の不足は大して問題とならないのではないかと思えた。

そのような経緯でNetflixを解約して、Amazonプライムに乗り換えたのだ。

Amazonを解約すべきか否か

Amazonプライムの年会費は、今回の突然の値上げにより4900円になった。
月当たりにすると400円強と言ったところだ。

それでもNetflixの半分程度の料金で動画を視聴することができる。
価格面での優位は今のところ揺るがない。

Netflixの独壇場だったオリジナルコンテンツも増えているし、内容も面白い。
CIAの分析官を主人公にしたオリジナルドラマの「ジャック・ライアン」シリーズを視聴したことがあるが、非常に引き付けられるドラマで一気に全話を見てしまったほどだ。

もちろんドラマの印象は主観によって大きく変わるので必要以上に強調するつもりはないが、少なくともコンテンツに投資する意欲はうかがえる内容だった。

そのような状況なので、突然の値上げにもかかわらず、今のところ解約を決意するまでには至っていない。
時々だがAmazonで買い物をすることもあるので、時間指定の配送サービスがついてくるのも有難い。

HuluやNetflixと比べると、まだまだAmazonは大幅に安いのだ。

他の動画配信サービスとの比較

動画配信サービスには、他にもUSENが提供しているU-NEXTや、Docomoが提供しているdTVなどがある。
これらについても簡単に比較をしておこう。

U-NEXTは月額が2000円程度と高いので、ヘビーユーザー向けだと解釈してあまり真剣には検討しなかった。
月額料金の割には、すべての動画が無料で視聴できるわけでもないようだ。

もっともこれはAmazonプライムも同じだし、HuluもNetflixも同じだった。
動画配信サービスとはそのようなものであるようだ。

U-NEXTで視聴可能な作品数は、約14万本と他のサービスを圧倒している。
しかも年々着実に数をふやしているようで、コンテンツの充実には相当力を入れている様子がうかがえる。

たいていの動画配信サービスには、期間を過ぎると見れなくなってしまう動画が一定数あるもので、作品数はそのため増えたり減ったりするのだが、U-NEXTがずっと数を増やし続けているように見えるのは魅力的ではある。

dTVは作品数12万本見放題を謳っていて、U-NEXTに次ぐレベルなのにもかかわらず料金は月額500円と格安だ。
一見ものすごくお得なサービスに見えるのだが、公式サイトに行ってみると「1話無料」などの表記が見えてやや幻滅することになる。

1話だけが無料なのを「見放題」と表現しているのは如何なものだろう。
U-NEXTやAmazonプライムなどと比べると、やや誇大広告気味の傾向を感じるのが気になる。
どうもいろいろと看板に偽りがありそうな予感がして胸騒ぎがする。

それでも月額はかなり安いので、一度試してみたい気にはなるサービスだ。
Amazonプライムと同等か、それ以下の料金になれば検討に値するサービスなのではないだろうか。

結局、U-NEXTにせよdTVにせよ、一定の魅力は感じるもののAmazonプライムを辞めて移行するほどではなさそうだ。

まとめ

Amazonがプライム会員の年会費を突然1000円値上げした。
競合他社と比較したが、自分には結局Amazonが一番合っていそうなので契約を続けることにした。
当面はこのままの契約で行こうと思うが、Amazonの動向には注意しておこうと思う。

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