SSHクライアント「RLogin」を使ってみた

はじめに

Windows環境で使えるSSHクライアントは数多いが、無償で使えて使い勝手の良いUIを備えたソフトは意外と少ない。

一台のサーバーに接続して作業する場合には、UIの機能はあまり問題とならない。
だが、複数のサーバーに同時に接続して作業する場合には、簡単にサーバーを切り替える仕組みが欲しくなる。

経験上、ウィンドウをタブで切り替える機能があると、サーバーの切り替えは非常に簡単で確実になる。
この機能を持っている著名なSSHクライアントは、Poderosa と RLogin くらいだが、前者は基本的に有償のソフトウェアとなっている。

そこで今回は、RLogin を取り上げ、インストールから簡単な初期設定までを紹介することにした。

RLogin は無償ながらも優れたUIを備え、2021年現在も継続して開発が行われているおすすめのソフトウェアだ。

インストール

まずは Github から最新のモジュールを入手しよう。
URLは以下の通りだ。

https://github.com/kmiya-culti/RLogin/releases/

接続すると、以下のダウンロードページが表示される。
ここでは、環境に応じて64ビット用、または32ビット用のモジュールを選択しよう。

今回は、Windows 10 での使用を想定し、64ビット用を選択した。

ファイルをダウンロードしたら、次はファイルを解凍しよう。
解凍の方法は任意のやり方で構わない。

今回は、エクスプローラーの右クリックメニューから、「すべて展開(T)」を選択した。

続いて、解凍したファイルを任意のディレクトリーに配置すればインストールは終了だ。

起動方法は、アーカイブを解凍すると出現するファイル「RLogin.exe」をクリックするだけだ。

特にインストーラーなどが用意されているわけでもなく、非常にシンプルな作りになっている。

以上で、RLogin のインストールは完了だ。

サーバーに接続してみる

RLogin を起動すると、最初にサーバー選択画面が表示される。
まずは「新規」を選択してサーバーを登録しよう。

すると、以下のようなサーバー情報登録画面が表示される。

ここで、最低限入力すべきなのは、「ホスト名(サーバーIPアドレス)」、「ログインユーザー名」、「パスワード or パスフレーズ」の3つだ。

「ホスト名(サーバーIPアドレス)」の項目には、ホスト名かサーバーのIPアドレスのどちらかを入力すればよい。
「ログインユーザー名」にはログインに利用するユーザー名を入力しよう。

「パスワード or パスフレーズ」には、接続先のサーバーが用意している方式に従って、パスワードまたはパスフレーズを入力しよう。

他の項目へは、接続先のサーバーが要求している場合は、その値を入力しよう。
最下部の「デフォルト文字セット」などは、サーバーによっては変更する必要がある場合がある。

例として、以下に当ブログで使用しているサーバーへ接続する場合の設定をあげておく。
上記の3か所以外の項目は、すべて初期値のままにしている。

すべての準備が整ったら、「OK」を押下しよう。

サーバーへの接続に成功すると、サーバーコンソールの画面が表示される。
この画面はサーバーによりさまざまだが、当ブログが利用しているサーバーの場合は以下のような画面となる。

接続先のサーバーによって条件が異なるが、上記のような画面が表示されれば設定に成功したと言ってよいだろう。

以上で、サーバーへの接続確認は終了だ。

おすすめの設定

ここでは、おすすめの設定を紹介する。
とりあえず設定しておきたいのは、ログ関係の設定だ。

ログ関係の設定

この設定は接続先のサーバーごとに行う必要がある。
まずは、前項の手順でサーバーに接続しよう。

続いて、「表示」メニューから「オプション設定」を選択しよう。

すると、オプション設定のダイアログが表示される。
ここでは、左側のメニューから「ヒストリー」を選択しよう。

ここで、「通信ログを年月日を付けて自動作成する」をチェックしよう。

さらに、その下のダイアログボックスにログを保存するディレクトリーとファイル名のパターンを入力しよう。

ディレクトリーは好みで選択すればよいが、ファイル名のパターンを設定するには少し仕様の理解が必要だ。
RLoginの仕様は以下のURLに公開されているので、詳細な設定がしたい場合は参考にするとよいだろう。

https://kmiya-culti.github.io/RLogin/

今回は、ディレクトリー名に「D:¥RLogin¥log¥」、ファイル名のパターンに「20%D-%t.log」という文字列を設定した。

この設定により、ログは接続ごとに保存され、ファイル名は「20YYMMDD-HHMMSS.log」のような形式で命名されるようになる。

例えば、2021年9月13日の12時34分56秒にログインした接続であれば、ログファイル名は 20210913-123456.log となり、ログファイルの保存先は D:¥RLogin¥log¥ ディレクトリー配下となる。

設定が完了したら、「OK」または「適用」を押下しよう。
以上で、ログ関係の設定は完了だ。

KeepAlive関係の設定

KeepAliveとは、一定時間ごとにサーバーにパケットを送信し、接続を切られないようにする機能だ。
途中のサーバーやルーターの設定によっては、数分間放置した程度で接続が切れてしまう場合があるので、それを防ぐためにも設定しておくのがよいだろう。

設定の方法は、まずはオプション設定画面の左側のメニューから「プロトコル」を選択しよう。

続いて、画面中央部の「SSH」パネル配下の「KeepAliveパケットの送信間隔(sec)」のチェックボックスをチェックしよう。
このとき、同名の項目が画面上部の「TELNET」パネル配下にも存在するので、間違ってそちらをチェックしないように注意しよう。

ちなみに、「KeepAliveパケットの送信間隔(sec)」の右側の入力エリアはデフォルト値が300となっている。
単位は秒なので、この設定だと5分ごとにパケットを送信することになる。

この項目の妥当な設定値は、対象となるサーバーや途中のルーターの設定に依存するため、正確を期すにはサーバーやルーターの管理者から情報を入手する必要がある。
ただ、セキュリティ上の理由などから、情報を開示してもらえない場合も多いだろう。

そのような場合には、適当な値を設定してみて、その設定値で接続が切られないかどうか試してみるしかないだろう。

ちなみに、デフォルトの300秒という設定値は、かなり実用性の高い数値だと思われる。
だが、それではまだ心配だという場合には、多少短めに設定しておけばより安心できるだろう。

今回は、いったんデフォルト値をそのまま採用することにした。

値の入力が完了したら、画面最下部の「OK」または「適用」を押下しよう。
以上で、KeepAlive関係の設定は完了だ。

まとめ

今回は、Windows環境で無償で使えるSSHクライアントとして、「RLogin」を取り上げた。
ソフトウェアのダウンロードから、インストール、そして簡単な初期設定までを紹介した。

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