Windowsでパスワード付きZIPを作成する方法

はじめに

元々パスワード付きZIPファイルの作成機能は、Windowsの標準機能に含まれていた。
だが、Windows Vistaになったときに、なぜかパスワード付きZIPファイルを作成する機能が削除されてしまったようだ。

この状況は、Windows 10になっても変わっていない。

今回はVista以降の最近のWindowsで、パスワード付きZIPファイルを作成する方法について紹介する。

対策

ここでは対策として、信頼性の高いと思われるフリーソフトを入手して代用する方法をおすすめする。

パスワード付きZIPを作成できるフリーソフトは列挙にいとまがないが、かつてとある有名なサイトで推奨されていたのが「7-Zip」と言うフリーソフトだ。

7-Zipは海外製のソフトだが、日本語版が標準で用意されている。
対応するアーカイブ形式としては、パスワード付きZIP圧縮をはじめとして、著名なアーカイブ形式はほぼ網羅されている。

使い勝手も優れていて、シェル統合が使えるのでいちいちソフトを起動する手間がなく、エクスプローラー上でファイルの圧縮、解凍ができる。

今回はこのフリーソフトを使用してパスワード付きZIPファイルの作成をしてみよう。

7-Zipのインストールは、下記の配布サイトからアーカイブを入手し実行するだけだ。

◆7-Zipを配布しているサイト
https://www.7-zip.org/download.html

インストールを実行すると、エクスプローラーの右クリックメニューに圧縮、解凍のコマンドが追加される。
設定に悩むような箇所はなく、簡単にインストールが終了する。

7-Zipの使い方

パスワード付きZIPの作成は、右クリックメニューから下図の「圧縮…」を選択すればよい。

すると、圧縮ファイル名やパスワードを設定する画面が表示される。

「圧縮先」に圧縮ファイル名、「パスワード入力」に設定するパスワードを入力しよう。
圧縮ファイル名には、デフォルトで圧縮対象となるファイル名の拡張子だけを.zipに変更した名前が設定される。

入力が終わったら、最後にOKボタンを押下しよう。
すると、圧縮先で指定したファイル名で、パスワード付きZIPファイルが作成される。

カスタマイズ

デフォルトで右クリックメニューに表示される項目には、通常あまり使わないような項目が含まれている。
これらはカスタマイズが可能なので、使わない項目は除外してしまえばより使い勝手が向上する。

具体的には、スタートメニューから別途「7-Zip File Manager」を起動して行う。
このソフトは、7-Zipをインストールすると同時にインストールされているはずだ。

まずは、7-Zip File Managerを起動しよう。
起動したら、「ツール」メニューから「オプション」を選択しよう。

すると「オプション」設定画面が表示される。
ここでは「7-Zip」タグを選択しよう。

画面の中央部付近にある「メニュー項目」が、右クリックメニューに表示される項目だ。
表示不要な項目からは、チェックを外してしまおう。

以下は、「開く」と「圧縮…」以外の項目を除外した場合の例となる。

上記の設定を行うと、右クリックメニューは以下のようなシンプルなものになる。

まとめ

Vista以降のWindowsでパスワード付きZIPファイルを作成するには、対応するソフトウェアのインストールが必要になる。

今回は7-Zipと言うフリーソフトを紹介した。

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