はじめに
Windows 10の標準のIMEには、予測変換の機能がついている。
例えば「あ」と入力したときに「ありがとう」などの変換候補が表示されることがあるが、これは予測変換によって実現されている。
これが便利な場合もあるが、かえって作業の邪魔になってしまう場合もある。
また、デフォルトの設定では1文字入力しただけで変換候補が表示されるが、数文字入力が進んでから候補を表示してもらった方が効率的な場合もある。
このような予測変換の動作は、設定を変更することによりカスタマイズが可能だ。
本稿では、これらの予測変換の動作を変更する方法について述べる。
予測変換の動作を変更する
予測変換の動作変更はタスクバーから行うことができる。
まずはマウスカーソルをタスクバー上のIMEのアイコンに移動させよう。
その時のIMEの状態によってアイコンは変化するが、「A」や「あ」になっている場合が多いだろう。
マウスがIMEのアイコンに移動したら、右クリックしてメニューを表示させよう。
続いて、メニュー中に「プロパティ」の項目があるので、それを選択しよう。
「プロパティ」をクリックすると、IMEの設定ウィンドウが表示される。
ここでは「詳細設定」を選択しよう。
「詳細設定」をクリックすると、今度はIMEの詳細設定ウィンドウが表示される。
ここでは「予測変換」タブを選択しよう。
この画面で、予測変換の詳細な動作を設定することができる。
予測変換をさせないようにするには
予測変換機能そのものをオフにしたい場合は、画面上部の「予測入力を使用する」の左にあるチェックボックスのチェックを外せばよい。
これで予測変換の動作を抑止できる。
予測変換が行われる文字数を変更するには
予測変換は残しておきたいが、1文字入力しただけで動作するのは抑止したい場合もあるだろう。
そのような場合は、「予測候補を表示するまでの文字数」の右にある入力ボックスに任意の数値を入力すればよい。
例えばこの数値を3にした場合、1文字目や2文字目の段階では予測変換は行われず、3文字目を入力すると初めて予測変換が行われるようになる。
以下は「あい」と2文字入力した時点での状況だ。
予測変換はまだ行われていない。
3文字目の「す」を入力すると、設定どおりに予測変換が行われるようになる。
まとめ
Windows 10の予測変換はカスタマイズが可能だ。
設定の変更は、タスクバー上のIMEのアイコンから右クリックメニューを表示させて行うことができる。
予測変換を行わせないようにすることも可能だし、予測変換が作動し始める文字数を指定することも可能だ。